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Update 2010-10-20
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煙管はヤニで汚れていきます。
この煙管というのはよく出来ていて、熱く燃える煙草を入れる火口があって、雁首と吸い口はその煙を冷ますめに金属になっていて、途中は熱くならないように竹の羅宇になっています。
熱い煙を冷ますと、当然その煙やら水蒸気やらが冷えて固まりこびりついてヤニやジュース(パイプ用語ですが)になり、いわばフィルターとして機能しているのです。
フィルターなのだからヤニが溜まるのは当たり前ですね。
昔ならラオ屋という専門職がいて、煙管の掃除や羅宇の交換などを生業(なりわい)としていましたが、今では見つけたら天然記念物級でしょう。
ラオ屋の掃除は、小型のボイラーで作った蒸気を通し、煙管のヤニを溶かしたそうです。
煙管がブームになって、ラオ屋も復活するといいですね。
どうしても、自分で煙管を掃除しなければなりません。
中には燃えカスや灰が詰まったりもしますから、簡単な掃除を普段はしていて、完全な掃除をたまにするのが良いでしょう。
簡単にするため、ティッシュで紙縒り(こより)を作って掃除することを書いていますが、ちゃんとするならティッシュはよくありません。
千切れて詰まったら大変ですから。
ちゃんとするなら、パイプ用のモールが最も確実です。
同じ目的に使うのですから、完璧な掃除能力が期待できます。
そこまでしなくても、100均の紙縒り紐(50mや80m)が良いでしょう。
モールに比べれば只みたいに安くつきます。
さて、問題はヤニをどう取るかです。
100均の消毒用アルコールでいいと書いていました。
割安にするには焼酎もいいと思います。
度数の高いものが良いでしょう。(ご注意:25度程度のものではヤニは落ちません)
よく他のページで無水アルコールでの掃除が良いとしています。
これが不思議で・・・
消毒用はアルコール60%程度ですが、無水アルコールは99%程度の度数となっています。
よりヤニを溶かしやすいのは無水の方ではあるでしょうが、60%でもそれほど変わらずに溶かします。
少しは溶かす能力が違うかもしれませんが、大差ないという感じです。
無水が良いとする人は、水分がない方が良いという理由からのようです。
びっくりする理由です。
ここまで読まれたなら、どうして妙なことなのかが判るでしょう。
ラオ屋は蒸気で掃除していましたが、蒸気というのは水です。
煙草から出るジュースも水です。
水は既にあるもので、ことさら水を避けなければならない、入れてはならないというものではないのです。
また、汚れというのは2種類に大別できます。
脂溶性の汚れと、水溶性の汚れです。
前者は油(ドライクリーニング、この場合はアルコール)の方が綺麗にできますし、後者は水で綺麗にできます。
つまり、両方で掃除できるならした方が綺麗になるということですね。
しかも、無水アルコールでは脱脂・脱水作用が強くあります。
羅宇から脂分や水分を奪うということですね。
羅宇が乾かしただけの竹であれば、脱脂・脱水を繰り返すと割れやすくなってしまうかもしれません。
竹は水分がなくなると、割れたりヒビが入ったりするものです。
煙管が広く使われていて、ラウ屋が往来に道具を引いて廻っていた頃、人は無水アルコールで掃除していたでしょうか。
無水アルコール自体がなかったように思います。
焼酎は700年前、つまり煙管の到来より以前にもたらされていて、煙管が使われる頃には一般に広まってもいたようですから使えないことはないでしょう。
高価なもので、庶民はどぶろくが普通だったでしょうから、もったいなくて使わなかったと思いますが。
ラオ屋を真似て、薬缶で湯を沸かし、その蒸気を通して紙縒りで掃除することが一般的だったかもしれません。
ということで、無水アルコールがベストということはなく、無水を使う弊害がある可能性も否めないということになります。
ともかく、水分がダメというのが理屈に合わないことは確かでしょう。
度数の高い焼酎や消毒用アルコールで十分ということなのです。
とはいえ、使うのはエチルアルコールだけにした方がいいでしょう。
メチルアルコールを含む燃料用アルコールは物凄く安いですが、口にするものには避けたいですし、イソプロピルアルコールも安くはメチルほど毒性は強くないため消毒用にも使われますが、やはり口にはしたくないものです。
ガソリンタンクの水抜き剤(イソプロピルアルコール99%のもある)は止めましょう。
エチルアルコールの消毒用でも、他に何を添加されているか見なくてはなりません。
消毒用というのですから、多少なら舐めても大丈夫というものでしょうが、羅宇を傷めそうなものは使いたくありません。
飲んでも大丈夫な焼酎やリキュールの類は安心な気がします。
煙草をそのまま味合うなら、焼酎(できれば度数の高いもの)や泡盛がいいすですし、ラム酒で加湿している場合なら、手元にラム酒がありますから、それも利用可能です。
煙管ごとラム風味も悪くないでしょう。
加湿に使っているもので掃除するのはかなり良いと思います。
火口内の掃除は爪楊枝と綿棒が簡単です。
まずは爪楊枝で取れるだけ取ります。
煙草の燃えカスなどを押し込まないようにしなくてはなりません。
これが詰まると針金でないと押し出せなくなってしまします。
綿棒は先が三角になっている化粧用のものだと奥まで入りやすいでしょう。
アルコールを少量入れ、溶かしながら綿棒でクリクリします。
簡単に綺麗にすることができます。
もっと詰まると針金の登場です。
吹いても、紙縒りでも押し出せないなら、金属に頼るしかなくなります。
モールがあれば取れるかもしれませんが、なければ何か探さなくてはなりません。
それほど長さは必要ではなく、何回も使えますから、このために針金を買ってくるのはもったいないですね。
何かないかと探したら、コードをまとめたりするのに使っている針金が入ったビニール「ラッピングタイ・タイラップ」がありました。
細いですが、突いているとそのうちに取れますし、ある程度取れると紙縒りでも押し出せるようになるでしょう。
アルコールを入れて溶かしながらでも良いかもしれません。
これらの掃除はいつやるかというと、吸ってすぐの熱いうちに始めます。
ヤニが固まる前でもありますし、アルコールが温められて更に溶かしやすくもなります。
固まってガビガビになってからより、ずっと簡単に掃除ができるはずです。
なお、分解可能なものとそうでないものがあります。
大抵の煙管は分解できません。
羅宇をそのまま抜こうとすると割ってしまうこともありますから無理はしないようにしてください。
追記
アルコールについてコメントをいただきました。
ありがとうございます。
書きかたが判りにくかったですね。
アルコールを通すというより、アルコールで拭くという感じです。
紙紐や紙縒りなどを通し、そこにアルコールを浸み込ませて前後に動かし、最後は乾いた紙紐を通して拭き取ります。
そのまま残すようにはしません。
これに使うのは焼酎でもOKです。
なお、アルコールで拭くことは、実はカビの予防にもなっています。
それは梅干で判ります。
梅干はカビると大変なので、甕に入れる前に、焼酎で甕を拭きます。
昔は高アルコールは焼酎しかなかったですし、口に入れるものなので飲用可能なものの方が安全だからでしょう。
梅干は作りませんが、梅漬けは作りますし、カリカリ梅を作ったこともありました。
自分で作ると、カリカリ梅はいつから食べて安全なのか分からなくて困りました。
怖いので1回で止めましたが。
なお、すぐ使わずに保管しておく大切な煙管の場合はよく乾燥させてから仕舞った方がいいでしょう。
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